現在、HPVワクチンを無料で受けられる「定期接種」の対象者は、平成18年〜平成22年生まれの小学校6年生から高校1年生相当の学年の女子(誕生日が2006年4月2日〜2010年4月1日)です。
また、平成9~17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)で接種しなかった女性は、この4月から3年間(2022年4月1日〜2025年3月31日まで)、無料で接種することができます。「キャッチアップ(追いつくための)接種」と言います。これは2024年9月30日までに1回目を接種しないと3回目が無料となりませんのでご注意!
国は2013年4月から、国は積極的にお勧めするのを一時的に止めました。安全性や効果が十分に検証されて8年半経った昨年11月にお知らせ送付の再開が決まりましたが、無料接種のチャンスを逃した人も多くいます。
正しい知識や接種機会の周知をするため、今年の8月頃から、本格的に対象者の女性たちにお知らせが届けられるようになります。
毎年1万1千人(上皮内がんを含めると3万5千人)が罹患し、約3000人が亡くなっています。女性の50才未満のがん死亡の第2位です。また治療による子宮の喪失、子宮温存可能でもその後の不妊症、流産早産リスクの上昇などが問題になってきます。
この子宮頸がんは、予防方法があり、一時予防としてHPVワクチンであり、二次予防としてがん検診です。是非、この機会にワクチン接種とがん検診をお勧めします。
実は、このHPVに感染することで、男性もがんを発症することがあります。
男性の場合は、HPV感染が原因で、中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんなどになります。