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札幌アップル発:婦人科医師のお話を

平成15年、札幌駅北口前の札幌エルプラザに開業しました。不妊治療をはじめ、思春期~更年期までの女性のサポート役としての産婦人科医師を目指しています。日々の婦人科診療の中で気がついたことや気軽な話題など書いてみたいと思います。

月経前になると、乳房の張りや痛みを伴い、ちょっとしたことにもイライラしたり不安な気持ちになったりする方への提案です。

月経前になるといつも同じような症状が現れ、日常生活に支障をきたすような場合、月経前症候群などの病気が考えられます。

月経前の3~10日前から症状が出現します。

これは、排卵後のホルモンバランスの変化によるものと考えられ、ストレスによっても症状は重くなります。こういった場合は、鎮痛剤抗不安薬ピル漢方といった対症療法が中心となりますが、精神的な落ち着きを取り戻す事で、いらいらや不安感などは軽減することが多いようです。

ここで提案です。

補助療法としてアロマセラピー(アロマ)を試してはいかがでしょうか。

アロマ のコピー

アロマは漢方と同じ植物療法の一つで、フランスでは保険適応のある治療法です。

精油の香りをかぐと気分がリラックスしイライラや不安感などが軽減します。
香りによって大脳辺縁系という部位を刺激するからです。

余談ですが、キムタク主演のミスターブレインによく出てくる海馬(短期記憶を司る)もこの大脳辺縁系に位置します。

この大脳辺縁系は大脳の古い皮質と言われており、人間に進化する前の性質、つまり動物として生きて行くために必要な機能を持った部位なのです。いわゆる感情や記憶が生まれる中枢で、怒り、悲しみ、恐怖などの情動と密接に関係するといわれる部位と考えられます。

日本では、月経前症候群だけでなく、お産の時の緊張感を和らげたり、更年期障害の症状の緩和など産婦人科領域では幅広く使われるようになってきました。芳香植物(ハーブ)から抽出した精油をその薬理効果に基づいて使用します。

アロマには

■吸入法  ■入浴法  ■マッサージ

などあります。

たとえば

「イライラに」

プチグレン(鎮静作用)
ラベンダー(鎮静作用)
サンダルウッド(鎮静作用)
オレンジ・スイート(精神安定作用)


などからお好みのものを、3~5滴ハンカチにしみこませ、そっと香をかぐことで鎮静効果をもたらします。
1日2~3回行います。


柑橘系とフローラル系など似ている香のアロマをブレンドしても相乗効果があります。


「月経前のお腹のはり、腰から下のだるさに」

バジル2滴(鎮静・血流促進作用)
クラリセージ1滴(鎮静・ホルモン調整作用)
プチグレン1滴(鎮静・鎮痛作用)
ゼラニウム1滴(鎮痛・ホルモン調整作用)

を、ホホバオイル10mLでうすめます。

月経前体調の変化を感じたら、腰や下腹部に塗ります。1日2回程度行います。

下腹部は時計回りに腰から下から上に塗っていきます。

精神的ストレスにさらされる今の時代、病気に伴う悩みや苦しみなどの心理的側面を含めた心のケアが益々重要になっています。