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札幌アップル発:婦人科医師のお話を

平成15年、札幌駅北口前の札幌エルプラザに開業しました。不妊治療をはじめ、思春期~更年期までの女性のサポート役としての産婦人科医師を目指しています。日々の婦人科診療の中で気がついたことや気軽な話題など書いてみたいと思います。

肌年齢という言葉があるように卵巣にも年齢があります。老化しているのです。
この卵巣年齢は、実際の年齢よりも個人差が非常に大きく特に30才以降は大きな違いがあります。

卵巣年齢が高ければ若くても妊娠が難しく、逆に高齢でも卵巣年齢が低ければ妊娠の可能性が高いと考えます。

 基本的にAMHは
・年齢とともに低下します。いわゆる卵の数が減少します。これは老化の一種です。
・低値の人は卵ができにくいことがあり、早期の不妊治療開始を考えます。
・体外受精などに伴う排卵誘発を行う際に、反応性がわかるので非常に有用です。
・不妊治療がいつまで可能か?
・同年代より早く閉経するか?

AMHは血液検査によってわかります。月経開始から2〜5日頃に測定します。
ただし保険適応ではありませんので、当院では8400円(税込)となります。

同時に、性ホルモン(LH、FSH、E2など)、超音波検査で月経開始後の胞状卵胞の数をみることでより卵巣年齢の評価の精度が高まります。甲状腺機能も重要です。

 卵巣を老化させる原因のひとつはタバコです。タバコは非常に有害で、卵巣年齢を高め閉経を早めるといわれています。肌年齢も1本のタバコによって数分進むといわれています。
タバコは、他人の喫煙による副流煙によっても卵巣の老化を進めますので受動喫煙にご注意ください。



■AHMとはなんぞや?のお勉強です。

未熟な卵子は、袋に包まれた原始卵胞と呼ばれる状態で、長期間、卵巣内にストックされています。
しかも、卵子はその女性が胎児だった頃につくられたものなのです。
お母さんのおなかの中にいた胎児の時に500~700万個まで作られます。
生まれた時にはすでに200万個まで減ってしまい、思春期にはその10分の1の10~30万個になります。
そして、1ヶ月約1000個、日々30~40個確実に減少し卵巣は精子と違い年をとっていくのです。

この日々減少している原始卵胞が発育し図の黄色の矢印のごとくAMHは分泌されます。
原始卵胞が少なければ、AMHは低下することになります。

ただし、AMHが低いことと卵の質とは関係ないと考えられています。

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