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札幌アップル発:婦人科医師のお話を

平成15年、札幌駅北口前の札幌エルプラザに開業しました。不妊治療をはじめ、思春期~更年期までの女性のサポート役としての産婦人科医師を目指しています。日々の婦人科診療の中で気がついたことや気軽な話題など書いてみたいと思います。

手洗い用ハンドソープ のお知らせです。

なんと家庭でも気軽にイソジン手洗いができる製品ができました。
イソジン泡ハンドウオッシュというものです。
医薬品でやや高いですがもちろん殺菌能力にはすぐれています
希望小売価格、1029円だそうです。

使ってみると、ヨード独特のにおいがします。
勤務医時代の手術を思い出させてくれました。

家庭での使用方法として、より殺菌したい時はイソジン泡ハンドウオッシュを、普段の時は、一般的なキレイキレイハンドソープなどを使用されてはどうでしょうか。

キレイキレイはハンドソープで4割前後のシェアを持つ最大ブランドだそうです。
マスカットの香りは子供も積極的に手洗いをしてもらおうという狙いからの製品だそうです。

泡タイプのソープは、手になじみやすく洗い落としが少ないと思われます。

img003.jpg


新型インフルばかりに注意がいってますが、冬はノロウイルスなども活発化する時期です。
手洗いとうがい、そして鼻うがいは健康を維持する基本です。

イソジン泡

ところで、イソジンでのうがいは効果がないという報告があることをご存知ですか?

このお話は次回に。
質問:「漢方」って中国の医学 or 日本の医学 or その他の国の医学でしょうか?

答え

漢方は、れっきとした日本の医学です。
中国の医学は「中医学」といいます。
「漢方」という言葉は江戸時代のオランダ医学の「蘭方」に対して作られた日本の造語です。

漢方薬は数千年にわたり薬として効果があることが知られていた生薬(草根木皮を乾燥したもの)をいくつか組み合わせた混合薬です。

実際に漢方薬は、2~18種類程度までの生薬で構成されています。

2種類の生薬で構成された漢方の代表は「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」というものです。
これは「こむらがえり」の特効薬です。
夜中に寝ていたときに足がつった痛みで起きた経験は一度はあると思います。

18種類の生薬で構成された漢方の代表は「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」です。
このブログの「肥満と漢方:目指せダイエット」で書いてあります。

このように複数の生薬を決められた組み合わせで治療に用いたのが漢方薬です。

これに対して中国からの輸入薬品は中医薬もしくは中国の民間薬か健康食品のたぐいであって漢方薬ではありません。

また日本にも民間薬は存在します。原則的に単味であり、例えば、“ドクダミ”や“ゲンノショウコ”や“ヨモギ”などはこれだけで服用されます。

「ゲンノショウコ」っておもしろい名前でしょう?
昔から下痢止めの薬草として使われてきたもので、江戸時代の始め頃から用いられ、これを服用するとたちまち効き目が現れることから「現之証拠(ゲンノショウコ)」という名がついたと言われています。

漢方薬は病気のある部分だけを治すのでなく人間に本来備わっている治す力を高めてからだ全体のバランスを整えることを基本としています。

漢方の特徴は同じ病気であっても体質や病態によっては飲む漢方が違うということもあります。

たとえば

やせた人の高血圧には「真武湯(しんぶとう)」
太った人の高血圧には「大柴胡湯(だいさいことう)」

と異なる漢方薬が用いられます。

また一つの病気にだけ効果があるというわけでもないのです。

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」という漢方は、貧血、倦怠感、更年期障害、月経障害、月経困難、不妊、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病、脚気、半身不随、心臓弁膜症などに効果があるとされます。
更年期障害から不妊から心臓弁膜症からと西洋薬では考えられない範囲ですので、なんだか不思議な感じがすると思います。

理解のためには専門的ですが、漢方理論として「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」をしらなくてはなりません。

お酒を飲むと「五臓六腑に染み渡る」とよく表現されますがご存じでしょうか?


この五臓六腑のお話だけでもまだまだ書かなくてはいけませんが、一回分のブログとしては少し長くなってきたようですのでこの辺で終わりにします。

今後、漢方のお勉強になるように続きを書きたないな~と思います。