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札幌アップル発:婦人科医師のお話を

平成15年、札幌駅北口前の札幌エルプラザに開業しました。不妊治療をはじめ、思春期~更年期までの女性のサポート役としての産婦人科医師を目指しています。日々の婦人科診療の中で気がついたことや気軽な話題など書いてみたいと思います。

北海道に住んでいて、風疹に罹ったことがない、ワクチンを受けたことがない、ワクチンを1回しか受けたことがない方は無料で風疹抗体価を調べる事ができるようになりました。札幌、小樽、旭川、函館の方は受けられる条件は異なりお住まいの町にての検査となります。細かい規定がありますのでご確認ください。
アップルでも積極的に勧めていますが、抗体価のない方や低抗体価の方が多い事実には驚いています。

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2013年の全国の患者数は3000人を超え、去年同時期の28倍以上です。
妊娠初期に感染すると赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性があります。

発症者の約9割は成人で、男性が女性の約4倍。特に20〜40才代の男性が多く、女性は20代に多い。平成26年現在、34才以上の男性は定期接種として風疹の予防接種を受ける機会が1回もなかったことが影響です。

昭和54年4月2日〜平成7年4月1日生まれの男女
昭和54年4月1日以前の生まれの男性は要注意!

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風疹は予防接種で防げます。
風疹に罹ったことが無い方は、抗体価を調べましょう。1回の予防接種で約95%の方に抗体価はつくとされていまが、低抗体価の場合も多いのが現場での実感です。
ですから予防接種を受ける前に抗体価を調べる事が重要です。
風疹抗体がない方、低抗体価の方は予防接種を受けましょう。パートナーも受けてもらうことが大事です。
必ず、抗体価がついたかを確認することも忘れないように。

また、予防接種には、別のメリットも。「妊娠前にお母さんが麻疹風疹混合ワクチンの予防接種を受けるということは、赤ちゃんも麻疹と風疹の抗体を持って生まれてくるということ。お母さんから赤ちゃんへの最初のプレゼントになるんです」。妊娠を希望している方は、ぜひご検討ください。

妊娠を希望している人

妊娠を希望しているなら、医療機関で風疹の抗体の有無を調べてもらうか、抗体を既に持っている人が予防接種を受けても問題ないので、風疹抗体の検査なしで予防接種を受けることが早くて確実といえそう。
「接種する時期は、生理期間中かその直前直後で妊娠していないことが確実な時期がよいでしょう。また、接種後2カ月間の避妊が必要ですが、接種してから生理が2回くるまでと考えるとわかりやすいでしょう」ということなので、なるべく早めにパートナーとともに接種するのがお勧め。ちなみに、男性は予防接種しても避妊期間は不要だそう。


いま妊娠している人

もし、すでに妊娠していて、抗体が不十分だとわかったら、「本人は予防接種が受けられないので、できるだけ人混みは避けて、とにかく周りの人が感染しないように気をつけること。とくに30~40代の男性は20~30%が抗体を持っていないので感染しないよう注意が必要です」。接触の多い夫や同居する家族には、予防接種を受けてもらったほうがよさそう。
また、妊娠中に風疹抗体がない・不十分とわかった場合は、「次の子のために、出産後早めに予防接種を受けることを検討してみてはいかがでしょう」
1歳児と小学校入学前1年間の幼児は、定期接種(お住まいの市区町村が接種の費用を助成)で、それぞれ1回、合計2回の麻疹風疹混合ワクチンを受けることになっています。忘れず接種しましょう。