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札幌アップル発:婦人科医師のお話を

平成15年、札幌駅北口前の札幌エルプラザに開業しました。不妊治療をはじめ、思春期~更年期までの女性のサポート役としての産婦人科医師を目指しています。日々の婦人科診療の中で気がついたことや気軽な話題など書いてみたいと思います。

「私はまだ“がん”にはならないと思っていた・・・・。」

子宮頸がんは
女性なら誰にでも起こる「身近なガン」です。
今、若い女性たちの間で子宮頸がんが急速に増えています。

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日本では毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんを発症し、約3,000人の方がなくなっています。
大体一日に10人の方が亡くなっている計算です。

原因は誰もが感染する可能性がある

「ヒトパピローマウイルス(HPV)」と分かっています。

性交渉を経験するほとんどの女男は、人生のどこかで感染するでしょうし、一部の人は何度も感染を繰り返します。

女男ともに、もっとも感染機会が多いのは性体験を始めた直後です。HPVは性交渉時に伝播しますが、挿入の有無は感染には関係ありません。性器の皮膚部分どうしの接触でも伝播することはよく知られています。

HPVには多くの型があり、ほとんどは問題を起こしません。
通常、HPV感染は感染後数ヶ月以内に自然に治癒し、2年以内で約90%が治ります。
HPVの特定の種類に感染した人のうち少数の人が、持続感染しがんへと進行します。

この特定の種類は、ハイリスクHPVと呼ばれ、これが子宮頸部細胞に持続感染することで一部がCIN(子宮頸部上皮内腫瘍)を経てガンに至ることが明らかになっています。このハイリスクHPV(16・18・31・33・35・45・52・58)の有無の検査は重要です。

HPVは知らないうちにがん細胞を作ります。
子宮頸がんは、自覚症状も無く、知らないうちに進行している場合があります。

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検診でガンになりそうな細胞を見つけることができれば、おなかを切らずにそこだけ取り除けるのです。
進行すると子宮ごとガンを摘出しなければなりません。

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進行すると・・・・・
子供を産めない体になってしまいます。
女性にとって心身ともに大きな負担となります。
最悪の場合は死に至ります。

どうしたら
「あなたの体」と「あなたの将来の子供」を守ることができるのでしょう?
その答えは
「定期的に子宮がん検診を受けること」です。
一度、検査で大丈夫でもできれば毎年、少なくても2年に1回の検査をお勧めします。

最後にもう一つ

いっしょに「超音波検査」も受けて下さいね。

子宮がん検診だけでは、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの有無はわかりません。

参照:新潟大学・FORTH(厚生労働省検疫所)